IE9ピン留め

読書記録30:虚数

虚数
スタニスワフ レム (著), Stanislaw Lem (原著), 長谷見 一雄 (翻訳), 西 成彦 (翻訳), 沼野 充義 (翻訳)


半分読んで1か月以上本棚にうずもれていたので、真面目に読書感想文を書く気が起きない。
モノは短編集に近い形なので支障はなかったが。

内容(「BOOK」データベースより)
人体を透視することで人類を考察する「死の学問」の研究書『ネクロビア』バクテリアに英語を教えようとして、その予知能力を発見したアマチュア細菌学者が綴る「バクテリア未来学」の研究書『エルンティク』人間の手によらない文学作品「ビット文学」の研究書『ビット文学の歴史』未来を予測するコンピュータを使って執筆されている、「もっとも新しい」百科事典『ヴェストランド・エクステロペディア』の販売用パンフレット。人智を越えたコンピュータGOLEM 14による人類への講義を収めた『GOLEM 14』様々なジャンルにまたがるこれら5冊の「実在しない書物」の序文とギリシャ哲学から最新の宇宙物理学や遺伝子理論まで、人類の知のすべてを横断する『GOLEM 14』の2つの講義録を所収。架空の書評集『完全な真空』に続き、20世紀文学を代表する作家のひとりであるレムが、想像力の臨界を軽々と飛び越えて自在に描く「架空の書物」第2弾!知的仕掛けと諧謔に満ちた奇妙キテレツな作品集。



いきなり長々とコピペで申し訳ないのだが、前述したように真面目な読書感想文を書く気が起こらないのでご容赦いだたきたい。特筆すべきは、ただのSF短編集ではなく一風変わった形式をとっているということであるので、紹介したい。以下日本語版序文より転記。

初めに短編集と言ったが、それは正確ではない。これは未来に出版されるはずの本への序文を集めたものだからである。ここで肝心なのは「未来に出版”されるはず”」という点だろう。厳密な科学精神に満ちたレムの超人的頭脳はまさにこれらの書物を正確に<予知>したのであり、これは決して架空の本ではないのだ。(雑魚注 スパコンがチェスのトッププレイヤーを破るという記述が出てくるが、原書は1973年出版!)
ヴァラエティに富んでいるのは、もちろん、おさめられた作品の形式面だけではない。まず、なによりもその内容が多彩で奇想天外、よくもまあこんなことを考え付くよなと訳者たちをして慨嘆せしめるほどのものなのである。セックスする人間たちの姿をX線で撮影した「骨写真集」とか、言語能力を獲得したバクテリア、未来の<コンピュータ作家>たち―それはコンピュータを使って書く人間のことではなく、作家となったコンピュータたちのことだ―が織りなす文学史といった趣向は、いまでも驚くほど新鮮である。



個人的にはバクテリアに言語を教える話がツボだった。人智を越えたコンピュータGOLEM 14の人間に対する講義は、人間とは何ぞやという考察として哲学的でもありおもしろい。
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 by zako_zako | 2009-11-14 20:12 | 読書記録 | Comments(0)

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